参加者たちと

アンテオケ宣教会主催の初のユースキャンプ「じゃむきゃん」が8月3〜5日の二泊三日、奈良県にある関西聖書学院を会場に開催された。同主事の小森康三さんが以下レポートする。

  •     §

アンテオケ宣教会は日本から生まれた超教派の宣教団体として、日本から宣教師を派遣するとともに、宣教大会や宣教セミナーを開催し、世界宣教のビジョン、課題、チャレンジなどを分かち合って来た。

しかしそのような場に若者達の姿は比較的少ないということは否めず、日本が主から委ねられた宣教の働きにさらに踏み込んで仕えていくために、若い世代が宣教に目が開かれていく必要性を感じていた。現在の献身者のほとんどが十代または青年時代に主からの召しを受け取り、その歩みの中で献身に導かれていったというレポートもあるように、献身者に限らず若い時に主に出会いチャレンジを受けることは大きな力であり、若者に対する働きかけは本当に重要だからである。

そこでその大切な時期に世界を知り、将来宣教師として出て行く、宣教師を送り出す、海外で活躍する、母国で外国人を受け入れる、また世界を知ってより日本を愛し母国で仕える、などなど…導きや目的は様々であっても、神様が下さっている世界大のビジョンを受け取り、またチャレンジを受ける時になるようにと、特に宣教に特化したユースキャンプを開催するに至った。

賛美の様子

初の試みであり、準備期間も短かったことから告知や宣伝の機会が少なったにもかかわらず、中学一年生から社会人まで幅広く、北は北海道から南は鹿児島まで全国各地から、スタッフも含めて51人の参加があった。

キャンプにはアンテオケ宣教会の元宣教師、現役宣教師もスタッフとして参加し、宣教や異文化に興味のあるユースにとって貴重な三日間となった。プログラムは賛美し聖書からのメッセージを聞くという従来スタイルの聖会に加え、異文化体験をもって世界を味わう、宣教について気付かされる、教えられる、プチ宣教師体験をするなどのプログラムが準備されており、御言葉と体験の両面から宣教にアプローチしていくオリジナリティ溢れるものとなった。

参加者達の中には様々な体験プログラムを通して、目から鱗が落ちる経験や、魂を思う心を与えられる経験、涙しながら悔い改めに導かれる経験をする人もあった。またメッセージや証を通して語られる神様の心に触れ、多くのユースが主からの招きに応えて宣教のために立ち上がる姿を見ることができた。また参加者同士の横のつながりもでき、互いに祈り合い、励まし合う機会にもなったことは感謝なことであった。

母国語を禁止されながら皆で協力し竹の器と箸を作った

アンテオケ宣教会としては来年度以降もこの「じゃむきゃん」を継続して開催していく考えだ。全国の諸教会から宣教に興味を持つユース世代、宣教の情熱を抱く若者達、なぜか思いのうちから宣教の思いが消えず心に留まり続けているような人達が集められ、宣教の火を確かに灯されその思いを育てられる機会として用いられていくことを願ってやまない。

 

関連記事

アンテオケ宣教会「結祈スペシャル」 “どこでも生きて働く神様体験を”

□―――――――――――――――――――――――――□
【お知らせ】★週刊「クリスチャン新聞」がリニューアルしました!!★

☆新たな装い 今求められる情報を伝道牧会の最前線へ
☆紙面レイアウトを刷新 文字が大きく読みやすく
☆独自取材による特集企画で教会が今直面している重要テーマを深く掘り下げる特集企画
☆教会の現場の必要に応じた新連載が続々スタート

□―――――――――――――――――――――――――□

★「クリスチャン新聞WEB版 https://クリスチャン新聞.com/csdb/」(有料)では、
1967年創刊号からの週刊「クリスチャン新聞」を閲覧、全文検索(1998年以降)できます。