わたしたちも数は多いが、キリストに結ばれて一つの体を形づくっており、各自は互いに部分なのです。(ローマ12・5 新共同訳)

未曾有のコロナ禍の終息が見え始めた今、個々の教会の伝道・牧会の働きも、地域の諸教会の宣教協力も少しずつ前進し始めました。

とは言え、コロナ以前からの教職や信徒の高齢化、牧師不足、献身者不足、青少年・子どもたちの減少、教会の基礎体力(教勢・財政)の低下……などの諸問題は積み残したままの状態です。

昨年後半から、関西においては超教派、主として各地域の宣教協力会(祈祷会)が中心になってクリスマスやイースター、ケズィックや聖会、また研修会や青年対象の賛美集会などのイベントや集会が積極的に再開されるようになりました。

対面とオンライン配信の併用が多く見られるのもコロナ禍が生み出した知恵かも知れません。

神戸においては、今年3月から、隔月に牧師たちが共に集まって祈ることから宣教協力会を再出発しました。4年近くのブランクを経ての再開ですので、主に祈りつつ、進むべき方向を模索しています。

今年12月8日に、神戸バイブルハウス主催の「神戸のクリスマス」が行われます。カトリックとプロテスタントが一つになった極めてエキュメニカルなイベントになると思います。また、来年5月には、ラブ・ソナタ兵庫が開催される予定です。

このように、各種のイベントはすでに行われていますが、懸念することは、果たして地域教会の課題や重荷を共に担い合い、ニーズに適切に応答する宣教協力ができているだろうか、ということです。

まだまだほど遠いのではないか、と思われます。やはり、教派・教団の壁があり、神学的な違いの壁があり、それぞれの伝統や歴史の壁が存在します。

前述の積み残したいくつかの課題を念頭に置きながら、これからの地域教会の宣教協力の活動をいくつか提示したいと思います。(かなりハードルが高いことが予測されますが)

①高齢教職、引退教職の活用。(特に、兼牧、無牧教会のために)
②各神学校が連携し、次世代・次々世代の教職の育成と献身者の養成。
③各教会の信徒が「凍結資産」(H・クレーマー)から脱却して、宣教の働きのために内外で自由に用いられるための信徒訓練の実施。
④教会と地域の間の隔たりを取り除くための〝縁側〟(接点になる活動)の作成。

具体的な内容は、、、、、、、

(神戸宣教協力会代表、日本フリーメソジスト・神戸ひよどり台教会牧師)

2023年10月08日号 08面掲載記事)

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