断食などの伝統があるイースター前の四旬節(レント)に、英国では自然環境を考える祈りや具体的行動が実施されている。家庭や教会でも取り組める実践的なプログラムも作成・紹介している。

英国のキリスト教諸団体は連帯し、四旬節初日「灰の水曜日」の2月14日から、毎日24時間祈祷する行動を英国議会前で始めた。10日間、24日まで継続する。

参加団体は、環境問題に取り組むChristian Aid、A Rocha、Cafod、Christian Climate Action、Green Christian、JPIT、Operation Noah、救世軍、Tearfundなどの団体。四旬節を気候危機への対処の失敗を嘆くと同時に、復活の変革への希望を抱くと時として勧める。
キャンペーンページ(https://www.christianaid.org.uk/get-involved/campaigns/climate-change/nfiff-lent-vigil-climate-justice)では、テーマのほか、祈りや黙想の実践を紹介している。

今回の行動では「化石燃料を信じない(No Faith in Fossil Fuels)」をスローガンに、① 英国の最大の汚染者に気候変動対策の費用を支払わせる、②英国の国際気候変動金融公約を実現、発展させ、国連の「損失と損害」基金に支払う、③英国を拠点とする新たな化石燃料プロジェクトを禁止する、の三点を議会に求める。
「自宅での参加」の手引きでは、1時間の聖書朗読・祈り・黙想のプログラムを掲載している。

同行動に参加しているA Rochaは、同じく四旬節の40日間に、自然環境を考える資料、プログラムを提供している(https://arocha.org.uk/connect-with-our-creator-and-gods-creation-during-lent/

「Go Green (er) for Lent」(四旬節のための緑の行動)という勧めでは、「プラスチックフリーを実現」「地元で購入するか、まとめ買い」「自然の中でもっと時間を」「植物ベースのレシピや食事を試して」などの具体的な15項目を提案。40日6週間の毎週、創造主や神の被造物とつながるのに役立つアイデアも紹介する。

これらに合わせて「四旬節は外にでよう 自然の中で神を見つける」という手引きでは、「木」「花」「土壌と種」「水」「虫と動物」「鳥と空気」という毎週のテーマで自然と触れ合い、祈りと黙想を深めるプログラムを提案している。

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