「聴くドラマ聖書」を日本で製作、運営している日本G&M文化財団が、9月30日、10月1日に仕事と信仰に焦点を当てたセミナーを、東京都内で開催した。講師は、同財団を擁する米国のG&M財団の共同代表を務めるアンディ・ミルズ氏。講演後の質疑応答を抄録する。

前回

「私たちは神の共同創造者」G&M共同代表アンディ・ミルズ氏

日本では、金銭を稼ぐことに俗のイメージがある。信仰者はいかに金銭、富を用いるべきか。

与えられたタラントを、商売をして倍増させたしもべがほめられていることからも、聖書は利益を上げることを肯定している。しかし、不正な富を神は嫌われる。アメリカはキリスト教国と言われており、クリスチャンの実業家は多数いるが、その信仰は様々だろう。中にはひたすら利益だけを追求する人もいる。しかし、彼らは聖書の教え全体を見ていない。利益を上げる賜物も、それによる資産も、神から来る。 献金も、10分の1にこだわるなら、それ以上は捧げない人も出てくる。資産が与えられている人なら、それ以上に捧げるべきだろう。神のために捧げる時、彼らの生きざまも変わってくるはずだ。金銭は、使い道を間違えなければ素晴らしいしもべだが、それが主人になったら最悪だ。

正当な利益かどうかは、全体の調和で考えるべき。価値と対価が対等か、コスト構造に無理はないか、従業員に対する給与は適正か、そしてその利益をいかに還元、再投資するか。正しいプロセスの果てにある利益は求めるべき。

 いかに仕事を選択するか。自分の賜物が何か、いかに発見するか。

賜物には、生まれつきのものもあれば、時間をかけて育まれるものもある。相談するなら、若い人は両親に聞くべき。彼らはあなたを子どものころから見てきて、あなたの得意なこと、育った人間環境も知っている。また、今まで自分がやったことで、周りから称賛されたこと、でも自分では当たり前で苦もなくできた場合、それは賜物かもしれない。複数ある時は、いろいろ試してみる中で、神がいかに用いるべきか教えてくれるだろう。

仕事を選ぶ時も、主から明確に具体的な仕事を示される人もいるかもしれないが、そうでない人の方が圧倒的に多い。若い時は、神にあって試行錯誤するのでよい。これもやり、あれもやり、主が導かれるままにやっていくことによって、次第に道はしぼられる。

仕事を探すのではなく、神が私をどこに置こうとしているかを探すべき、、、、、

2024年11月03日号 07面掲載記事)