11月に開催される第2回日本青年伝道会議(NSD)へ向けて、日本伝道会議(JCE)の多様なプロジェクト担当者に、それぞれの視点で青年について聞いた。
第1回はこちら→ 新連載 第2回日本青年伝道会議(NSD)に向けて① 聖書、ビジネス

国際 グローバル化と日本における青年宣教 
ディアスポラ宣教協力プロジェクト キリスト者学生会主事 鎌田泰行

 私は幼少時約4年英国に住み、大学卒業後7年米国で暮らしました。渡米中にイエス・キリストへの信仰に導かれ、神学校で学びながら、日本人教会やJCFN(ジャパニーズ・クリスチャン・フェローシップ・ネットワーク)にお世話になりました。現在はキリスト者学生会主事として、主に日本で学ぶ留学生に仕えています。自分自身の育ちもあり、「グローバル化」に関心を持ち続けています。

 グローバル化と日本における青年宣教について考える時、3つのことに注目したいと思います。まず、移動する青年への働きかけです。文部科学省によれば、2016年度、9万6千641人の日本人学生が海外に留学し、29万9千742人の外国人留学生が来日しました。日本人が海外で福音に触れる機会があることはこれまでも知られています。また、外国人が日本で信仰を持つケースもあります。こうした人たちが続けて信仰にとどまるために、国際的なネットワークが重要になります。

 次に、在日外国人や国際結婚家庭子女への関わりです。法務省によれば、日本には17年末で247万千458人の在留外国人が住んでいました。うち10代が7%、20代が29%でした。hi-b.a.(高校生聖書伝道協会)では英語を母国語とする高校生への働きもあります。

 また、在日外国人教会の中では、日本人とフィリピン人の国際結婚家庭への宣教のために、フィリピンの教会が宣教師を派遣する動きがあります。それぞれの働きがより確立され、協力関係が生まれることを願っています。

 第3に、異文化を経験した青年への期待です。使徒6章1〜7節では、ギリシア文化の中で育ったユダヤ人が、エルサレム教会での配給の課題を解決するために立てられました。その一人のピリポがサマリヤ宣教やエチオピヤの宦官への伝道を行い、新しい文化圏に福音が広がりました。文化と文化の間を生きていた人たちが、福音の広まりのために用いられています。

 斉一性を重んじる日本社会では、海外経験や複合アイデンティティーを持つ青年がそのことをコンプレックスに感じることもあります。それを主にあって積極的に受け止め、福音のために用いることが励まされることを願います。NSDもそうしたきっかけとなることを期待します。

環境 神の栄光を表すライフスタイル
JCEプロジェクト 「環境(持続可能な社会の構築)」 住田  裕

 日本伝道会議でのプロジェクト「環境(持続可能な社会の構築)」です。今、地球環境諸問題を背景に持続可能な社会の構築が大きな課題となっています。この言葉は直接聖書の中にはありませんが、少し注意して聖書を読めば人の行動様式として読み取ることができます。Ⅰコリント10章31節 に、「こういうわけで、あなたがたは、食べるにも、飲むにも、何をするにも、ただ神の栄光を現すためにしなさい」とあります。主の栄光を表す飲食とは何でしょうか。これはクリスチャンの基本的なライフスタイルです。私たちは意識しないままに、この世の価値感(NHKBS1スペシャル「欲望の経済史 暴走する資本主義」2018年4月8日放送参照)の中に取り込まれています。聖書でのディアコニア(現代社会に仕える、執事の仕事)は、寄付、ボランティアとともに、プロボノ(技能を持ったボランティア)、アントレプレナー(社会起業家)が求められます。包括的な福音の理解と実践が求められます。http://creationcare.strikingly.com/ ご訪問ください。

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