トラウマ、搾取から子を守る ウクライナ危機 ワールドビジョン支援
写真=ウクライナ国境の町で活動するワールド・ビ
ジョン・ルーマニアのスタッフ(手前右)
世界の子どもを支援する国際 NGO ワールド・ビジョンは、ウクライナ侵攻の危機に当たり、子ども、家族の危機を警告してきた。
参照 → 子どもたちが危機 ウクライナ緊急人道支援を準備 ワールドビジョン
数十年にわたる東欧での活動のネットワークを生かし、ウクライナからルーマニアに逃れた難民への支援活動を強化し、子どもたちへの心理的応急処置の準備も進める。
ワールド・ビジョンは、子どもたちが家や地域社会から避難している間、家族から引き離され、暴力や搾取、虐待の標的となる危険性が高まることに懸念を表明した。
ウクライナの南に位置し国境を接する国モルドバでは、ワールド・ビジョンが現地のNGOと連携協定を結び、難民の受け入れ活動を調整・支援している。子どもたちの教育継続の支援もする。
ワールド・ビジョンの中東および東欧地域の責任者を務めるエレノア・モンビオ氏は、子どもや家族への心理的影響の増大を危惧し、「衛生用品や子ども支援キットを含む物資を配布するとともに、難民に必要とされる支援を届けるための活動をルーマニアで開始し、モルドバでも準備を進める。必要物資とともに、子どもたちの心のケアも実施する」と述べた。
教育支援の必要性について、「長期化も懸念される危機の中では、教育こそが正常な感覚を呼び戻し、より良い対応のメカニズムを生み出すのに有益であることを、私たちは世界の現場で確認している」と語った。
ワールドビジョンでは「難民支援募金」https://www.worldvision.jp/donate/refugee.html
を受け付けている。
写真=©ワールド・ビジョン
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