《連載》第四回ローザンヌ世界宣教会議より ② 和解と協働の実践、実例を示す
高見澤栄子さん ポール鈴木さん
第四回ローザンヌ世界宣教会議(9月)の集会に関わる内容をこの欄で紹介していく。今回も前回の2人にあつづき、集会準備に関わった2人にコメントを聞く。
前回
高見澤栄子さんは、今回の会議に向けた、世界の宣教課題を聞き取るグローバル・リスニング・チーム共同代表と、神学作業部会メンバーを兼務して準備してきた。韓国トーチ・トリニティ神学校で21年間宣教学を教えてきた経験がある。「4日目の韓国の教会史を伝えるミュージカルドラマでは日本の統治についても語られて、会衆はその詳細を知らされた。その後で、長澤崇史氏による賛美リード、倉沢正則氏による聖餐式があり、私も祝祷の機会をいただいた。韓国の教会と共に、クリスチャンの間では和解が可能だというメッセージを、紛争に苦しむ世界に発信することができたのではないかと思う」と話す。
全体を通して、「時代を反映し、AI、紛争、LGBTQなどに注目が集まった。神学作業部会では『ソウル宣言』で、このような問題に取り組んだ。様々な議論があったが、クリスチャンは時代にチャレンジしていきたい」と語った。
「前回ケープタウン会議(2010年)は、各講師の短い背景の説明に基づき、テーブルグループでみことばに取り組んだが、今回は、講師が一通り話してから、グループで応答するという形式で終わった。今回、多様な職業人、若者、女性の参加者がいたので、それぞれの立場でみことばを解釈をする草の根の神学者として、お互いにもっと話し合えたらよかった」と述べた。さらに、ローザンヌ運動は「2050年を見すえて、人とアイデアをつないで大宣教命令を達成するという目的に向かって進んでいこうとしている。神様の導きと力添えを期待する」と述べた。
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センド国際宣教団代表のポール鈴木さんは、世界の各地から宣教の課題を聞き取る作業に協力した。同会議の準備段階で構成されたアジア共同の準備委員会にも参加し、議論を交わした。「様々なリーダーたちと出会えた経験は大きかった」と振り返る、、、、、
(2024年10月27日号 03面掲載記事)