宣教への情熱さらに ローザンヌ世界宣教会議からの共同の旅③
第四回ローザンヌ世界宣教会議(9月22~28日)を終え、日本関係参加者に注目点や今後への思いを聞く。日本YLG(若手リーダー大会)にも参加した2人がコメントを寄せた。
前回
照内幸代(日本ホーリネス教団秦野キリスト教会牧師)
自分が今大会を通して与えられた最も大きな祝福は「悔い改め」である。23日の集会テーマは「悔い改め」であったが、私たちは会場にひざまずき、各々神様の御前に悔い改めの祈りをささげた。その後各集会のメッセンジャーを通して、神様のご計画のために身を捧げて宣教に生きる人々の姿勢を見せていただき、自分が宣教に対して熱心でなかったこと、現状に満足したり、宣教することを諦めたりしたことに対して、深い悔い改めが与えられた。
同日夕食時は女性集会に出席した。女性進出が目覚ましいヨーロッパにおいてでさえ、女性が役職についていることは未だ珍しい状況があることを知った。逆風の中、女性リーダーとして奮闘している仲間たちの証しを聞かせていただき励ましを受けた。24日夕食時は41歳未満の青年集会が開かれ、全世代が宣教に携わる重要性を再認識した。自分の教団においても、Z世代の献身者たちが与えられるように、自分にできることをしなければならないと感じた。
迫害の厳しい地域から集まったクリスチャンたちに大変励まされた。「福音を、永遠の命を伝えずにいることはできない」と、自分の国を離れず、投獄や死を恐れないで宣教に生きる姿に感動した。私は日本という国において、クリスチャンとして生きる上では何の迫害も受けていないのに、彼らのような情熱を持って伝道していないことを悔い改めた。迫害下にある教会が守られるように、また彼らの国が平和になるように祈りたい。
寺田雄(日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団南紀キリスト教会牧師)
大会を通して与えられた気づき、それは私たちはキリストのひとつの身体に属している、ということです。現在、グローバルサウスとしてアジア、アフリカ、南アメリカで聖霊の豊かな働きを通し、キリスト教が勢いを持って伸びています。しかし元をたどればグローバルノース、ヨーロッパやアメリカから宣教師が送られ、支援を受けることによって、これらの国々は成長することができたという背景があります。
23日、悔い改めのセッションでブラジル在住のサラ・ブリューエル氏が語られたことが印象的でした。「グローバルサウスは独立した存在ではありません。私たちはひとつです」。そしてグローバルサウス側にある一致の欠如、自我を認め、悔い改めに導かれました。
また迫害のセッション(25日)で、迫害について聞き、学び、また共に痛み、そして最も迫害が厳しい50の国々のために祈る時に、改めて私たち世界の教会は一つのからだであることを感じました。
もう一つこの大会中、様々な人々から、異なる角度で何度も繰り返し語られた言葉があります。それは「キリストの愛を映し出す」という言葉です。自分はどのようにキリストの愛を地域の人々に映し出せるだろうか? 人生もミニストリーも思い通りには進みません。でもその中で、自分の生き様は果たしてキリストの愛を映し出しているのだろうか? そのことも問われました。多くの恵みとまた気づきを与えてくださったことを主に感謝します。(つづく)
(2024年11月10日号 07面掲載記事)