アーカイブ: レビュー - ページ 43
映画「東京裁判」--クリアな映像と音響で戦争の実態と裁判の問題性描く緊迫の4時間半
裁判の判決に臨む東条英機元内閣総理大臣 (C)講談社2018 戦後74年目の8月15日が近づいている。日独伊三国同盟を中心とした枢軸国陣営と英米ソなど連合国陣営との間で戦われた全世界的規模の第二次世界…
映画「隣の影」ーーささいな不和が悲劇を引き起こす心の陰
隣りがの庭に木の影が気障りで妻エイビョルグは気が滅入るトラブルに巻き込まれていく… 2017 (C) Netop Filmes. Profile Pictures. Madants 北極圏に近い島国・…
映画「Girl ガール」--バレリーナめざすトランスジェンダー少女の生きることへの苦痛
バレエ学校に正式編入が決定し必死にバレリーナをめざすララ(中央)だが… (C)Menuet 2018 バレリーナをめざす15歳のトランスジェンダー少女の視線をとおして、夢を追う生き方へ踏み出した誰しも…
映画「ワイルドライフ」ーー互いを思い合っていた家族の心が壊れていくとき…
仕事先の写真館で両親との写真を撮ろうとするジョーだが… 1960年代のカナダに近い山間にある田舎町を舞台に、互いを思い合っている幸せな家族が、ふとしたことをきっかけに、疑心暗鬼の渦に陥り“野生動物”の…
映画「凪待ち」--突然失った愛、仕事、自力脱却できない騒めく心の波を静めるもの
(C)2018「凪待ち」FILM PARTNERS 忘れられない一発逆転の高揚感を追う賭け事三昧の日々。ある日、突然の恋人の死…。仕事も失い、自力脱却できない弱さと騒めく心の波に押し流され自暴自棄に陥…
[レビュー5]『梯子を降りる 悲嘆からコミュニティへ』『わが親愛なるパレスチナ隣人へ』『聖書が語る妻と家庭』
行き場のなかった知的障がいの人々と共同生活をし、世界に影響を与えたラルシュ共同体。その取り組みで著者が見出したのは、「脳の損傷が苦痛ではない、拒絶されることが本当の苦痛だ」ということだった。『梯子を…
[レビュー4]分け隔てをしない「まなざし」『大人になった発達障害の仲間たち』
本書は著者が「おわりに」で書いているように、発達障害を抱えた児童・生徒の具体的な支援方法について書かれた書ではない。発達障害を分類しその特徴を明らかにするために書かれたものでもない。著者が長年カウンセ…
映画「新聞記者」ーー報道機関が政治権力をチェックする真に第四権力になることへの期待…
新聞記者の吉岡エリカ(シム・ウンギョン)との若手官僚・杉原拓海(松坂桃李)は内閣府官僚の自殺事件の真相を追求し始める (C)2019「新聞記者」フィルムパートナーズ 2017年に首相周辺への“忖度”が…
[レビュー1]CD『この喜びを』 福原タカヨシ
「心の旅」をテーマにした本アルバムでは、東日本大震災支援、交通事故と回復をはじめとした、十年来の歩みが凝縮される。苦難、悲しみ、孤独に脅かされる一方、すぐそばに希望があることを、テンポのいい楽曲と伸…
[レビュー2]『教派擬人化マンガ ピューリたん』
まず互いを知ることから。 キリスト教各派をキャラクター化し、4コママンガに仕上げた単行本とカードゲームのセット。信徒にとっては他教派を知るきっかけとなり、信徒でない人にはキリスト教の広がりを楽しく知る…