甚大な被害と不安をもたらし、人々の生活に今も様々な影響を与える福島原発事故から11年目を迎える中、世界は新たな原発の脅威にさらされている。

チェルノブイリ原発事故で知られるウクライナは、現在も原発大国だが、今回のロシアによる侵攻でいくつかの原発が占拠され、3月4日には欧州最大のザポリッジャ原発で砲撃火災と制圧が挙行された。

3月1日に開かれた福島県キリスト教連絡会主催の3・11記念集会では、ウクライナにも思いが向けられた。

以下、木田惠嗣氏(ミッション東北・郡山キリスト福音教会牧師)がレポートする

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2022年3月1日午後一時より、福島県須賀川市須賀川シオンの丘において福島県キリスト教連絡会主催の3・11記念集会が行われた。

震災直後より恒例となったこの集まりは、毎年、福島県キリスト教連絡会の母体となった福島県放送伝道を支える会の総会が開かれる3月第一火曜日の午後開かれている。

今年は、特別な案内や計画をせず、集まった有志(9人)によって祈りの時がもたれた。

連絡会の代表である船田肖二氏(日本イエス・白河栄光教会牧師)が司会をし、会の冒頭で、ウクライナのために、祈りの時がもたれた。

12年十月に「声なき者の友の輪(FVI)」主催のウクライナ視察ツアーに参加した木田惠嗣氏が、ソ連支配下におけるホロドモールと呼ばれる人工飢饉により、400万~700万人が餓死したと言われていることや、ナチス・ドイツの侵攻によって行われたユダヤ人狩りにより、バビ・ヤールにおいて、一日のうちに約3万4千人が銃殺されるという悲劇が起きた地であることを語られた。

また、中野覚氏(好間キリストチャペル)は、東欧のセルビア(旧ユーゴスラビア)に3年間生活された体験から、地上の国境線は、人の力や国の力で、強引に引かれてたり動かされたりしてしまうものであるが、私たちが最終的に入れられる神の国の国境線は、揺らぐこと無く不動であると語られ、一同、まず、ウクライナに平和が一日も早く訪れるよう祈った。

その後、それぞれの3・11の体験が語られ、共に福島のために祈った。

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