大規模開発とは違う、教会ができる地域おこしとは。

地震、津波、原発事故を経験した福島県沿岸部では、徐々に「帰還困難地域」の解除が進む。教会活動再開や開拓も始まるが、コミュニティー形成のカギとなるのは産業の創出だ。これはまた少子高齢化、人口流出が進む日本の「地方」全体に共通する課題でもある。

人災を含む大災害を経験した福島では、特に従来とは違う産業の在り方が必要となるが、その土台形成にキリスト教会が寄与できる可能性が見えてきた。

公共神学を提唱し続けた稲垣久和氏(東京基督教大学名誉教授)が中心となり、シンポジウム「地域社会と協同労働~みんなで創り上げる『公共圏』」が、福島県いわき市のグローバルミッションチャペル(平キリスト福音教会)で6月28日に開催された。

シンポでは、新しい就労・経営形態として注目される「協同労働」を進めるワーカーズコープの南東北事業本部が、その考え方を説明し、映画「医師中村哲の仕事・働くということ」予告編を紹介。

稲垣氏は「中村哲の労働観と賀川豊彦の『神の国運動』」のテーマで講演し、いわき市内にある地域教会からは「ほっこりカフェができるまで」(増井恵・泉グレースチャペル牧師)、「地域に根差した教会づくり」(佐藤彰・福島第一聖書バプテスト教会アドバイザー牧師)、「ノルウェースモークサーモン工場の夢」(森章・グローバルミッションチャペル宣教使牧使)の実践やビジョンが紹介された。

今後も同様のテーマの集会や対話の機会を継続する。

詳細は紙面で。

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→ 福島に住み、見えたこと 協同労働と教会実践のシンポ開催 稲垣氏に聞く2022年6月18日

 

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