アーカイブ: レビュー - ページ 113
Movie「先祖になる」――“夢をもってここで生きる”みごとな生き様
「自給自足で、生きている証しを見せなければ、生きている甲斐がないもの」という佐藤直志さん。 ©Photo by Hiroko Masuike 岩手県陸前高田市。東日本大震災で消防団員だった長男を亡くし…
Movie「悪人に平穏なし」――死に場所を見つけたサムライのような迫力
©2011 Lazona , Telecinco Cinema, Manto Films AIE タイトルは、旧約聖書イザヤ書57章21-22節にある「『悪者どもには平安がない』と私の神は仰せられる。…
インタビュー：C・ペツォールト監督（映画「東ベルリンから来た女」）――監視社会でも確立されていく“自己”
ペツォールト監督プロフィール： 1960年ヒルデン生まれの新鋭監督。脚本も担当した本作は、第62回ベルリン国際映画祭で銀熊賞（監督賞）を受賞。第85回アカデミー賞外国語映画賞ドイツ代表に…
Movie「アウトロー」――クールに“力の正義”を貫くヒーロー
自分の'正義'を貫くジャック・リーチャー（トム・クルーズ）。 ©2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved. 社会の中での'正義'は、法の精神と法律によっ…
Movie「ひまわり－沖縄は忘れない、あの日の空を－」――53年前の墜落事故から沖縄基地問題の現実描く
1959年6月30日、炎上した米軍のジェット戦闘機が宮森小学校と民家に墜落し、逃げ惑う教員や生徒たち。 © 映画「ひまわり」製作委員 2012年に沖縄は本土復帰から40周年を迎えた。だが、現在も日本の…
Movie「明日（アシタ）の空の向こうに」――夢は失望に終わらせない
©Kid Film 2010 前作「木漏れ日の家で」で、森に囲まれた一軒家に犬と独り暮らしする老婦人アニェラをとおして'老い'と'生'をリアルに描いたドロタ・ケンジェジャフスカ監督は、本作で夢とあこが…
Movie「いのちがいちばん輝く日 －あるホスピス病棟の40日－」――最期の“とき”まで寄り添うケア
冒頭シーンの厳粛さに息をのむ。 亡くなった老婦人の遺体の周りを近しい遺族が佇むなか、ホスピス長の細井 順医師の司式で「お別れの会」が執り行われている。細井医師は、静かに告げる。「人生の総決算を迎えら…
Movie「塀の中のジュリアス・シーザー」――演劇が重罪犯たちの心を動かす感動
演じきった後の受刑者たちの晴れやかな笑顔。エンディングのカーテンコールに思わずスタンディングで拍手したくなる。©2011 Kaos Cinematografica - Stemal Entertain…
Movie「東ベルリンから来た女」――国の体制では壊せない自己の確立と自由
海岸に立つ十字架の前で周囲の気配を注意深く窺がうバルバラ ©SCHRAMM FILM/ZDF/ARTE2012 列車に揺られる女医のバルバラ（ニーナ・ホス）。東独医学の最高峰と評される東ベルリンのシャ…
Movie「カラカラ」――心の空洞を満たすものを求めて
思わぬ出会いと出来事から奇妙な友情と信頼が気づかれていくピエールと純子 ©2012 KARAKARA PARTNERS & ZUNO FILMS 30代後半から40代に入ると子育ても中高生の多…