アーカイブ: レビュー - ページ 102
映画「プリズナーズ」――囚われているものの怖さと深みを描くサスペンスの傑作
愛娘が誘拐された怒りと容疑者への過剰な行為に苦悩するケラー ©2014 Alcon Entertainment, LLC. All rights reserved. 本作のオフィシャル・ホームページの…
インタビュー:ジャ・ジャンクー監督――映画「罪の手ざわり」に見る抑圧された魂の叫び
監督:ジャ・ジャンクー 長篇監督デビュー作「一瞬の夢」が98年ベルリン映画祭ヴォルフガング・シュタウテ賞を受賞。第2作「プラットホーム」は2000年ヴェネチア映画祭コンペティション最優秀アジア映画賞に…
映画「A2-B-C」――いま大切なのは健康被害状態のチェック
©Ian Thomas Ash 2013 3年前には、首都圏で放射線量の高い地域のトピックスが連日のように報じられていた。いまは、首都圏のマスコミに取り上げられることはほとんどない。今年4月には、原発…
愛と平和の願いー芸術、経済倫理、女性、アン
5月4日号レビュー面では、芸術、経済倫理、女性、アンにまつわる書籍、CDを集めました。○『市場倫理とキリスト教倫理』(J・J・フラーフラント著/関谷登訳、教文館)評・東方敬信=青山学院大学名誉教授○…
映画「とらわれて夏」――夏の終わり、人生で大きなものを喪失した心に訪れた大きな転機
フランクはヘンリーに車のタイヤ交換の仕方を教え、母子に野球のバッティングを教える。アデルとヘンリーにはファミリーな安らぎのひとときがよみがえる ©MMXIII Paramount Pictures C…
映画「朽ちた手押し車」――重い認知症と難病の両親の介護を支える家族愛
認知症のことが、まだ一般的に'ボケ''痴呆'と呼ばれていた30年前。家族のなかでの老々介護、病苦から安楽死での解放を願う患者と家族という重いテーマを正面からリアルに描いていたことで'お蔵入り'になって…
映画「神聖ローマ、運命の日 オスマン帝国の進撃」――トルコ軍大宰相と修道士の信仰の相克
決戦の日。オスマン帝国軍に切り込んむ神聖ローマ連合軍 ©2012 Martinelli Film Company International srl - Agresywna Banda 原題は'168…
映画「ある過去の行方」――怖いほど深く心のすき間と愛憎を刻み込まれる心理サスペンス
それぞれに疑心暗鬼を抱きながらも新しい関係をもとうとしているマリー=アンヌとサミール。 ©Memento Films Production ? France 3 Cinema ? Bim Distri…
映画「パンドラの約束」――“反原発”環境保護論者が“原発推進”へ転向した軌跡
「New Yorker」誌の時代より反原発派ジャーナリストとして知られていたグイナス・クレイヴァンズ氏は、『原子力の真実』を発表以来'気候変動危機の解決手段としての原子力'についてアピールしている。 …
イベント:ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館展――華麗なる貴族コレクション(2014年)
ピエロ・デル・ポッライウォーロ 《貴婦人の肖像》 1470年頃 テンペラ、油彩・キャンヴァス イタリア・ミラノにあるポルディ・ペッツォーリ美術館は、貴族の家に代々受け継がれてきた中世イタリアの古典絵画…