タグアーカイブ: 木原 活信
《連載》コンパッション共感共苦―福祉の視点から⑳ コンパッションとクリスマス
イエスの降誕は 人と同じ苦しみ負うため 木原 活信 同志社大学社会学部教授 クリスマスが来るといつも思い出すことがある。15年以上前、当時6歳だった重度の知的障害と自閉症の甥(おい)、H君が通っている…
《連載》コンパッション共感共苦⑲ コンパッション・ファティーグとは何か ~燃え尽きない柴~
限界知り 弱さ認め 神の息吹求める 木原 活信 同志社大学社会学部教授 コンパッション(共感共苦)が必要なことは再三再四これまで述べてきたが、一方で、その課題、もっと言えばその危険性についても触れてお…
《連載》共感共苦ー福祉の現場から⑰母のコンパッション
ただ子を愛するがゆえの犠牲 木原 活信 同志社大学社会学部教授 「この息子は、死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったのだから。」(ルカの福音書15・24) ◇ 私の誕生に際して、古い…
【連載】コンパッション共感共苦ー福祉の視点から⑪ 災害とコンパッション
他者の被害を我がものとする人たち 木原 活信 同志社大学社会学部教授 3月11日で東日本大震災から12年となる。先月2月にはトルコ、シリアで大地震があり大きな被害となった。被害に遭われた地域の方々に、…
【連載】コンパッション共感共苦⑨ 不登校、ナインのやもめへのコンパッション
木原 活信 同志社大学社会学部教授 …ある母親の一人息子が、死んで担ぎ出されるところであった。その母親はやもめで、その町の人々が大勢、彼女に付き添っていた。主はその母親を見て深くあわれみ、「泣かなくて…
【連載】共感共苦(コンパッション)―福祉の視点から⑦ 落穂ひろいの意味
寄留者や孤児の権利を侵してはならない 木原 活信 同志社大学社会学部教授 「あなたがたが自分の土地の収穫を刈り入れるときは、畑の隅々まで刈り尽くしてはならない。収穫した後の落ち穂を拾い集めてはならない…
【連載】共感共苦(コンパッション)―福祉の視点から⑥ 認知症と教会
「行ってもつまんない、僕は行きたくない」 木原 活信 同志社大学社会学部教授 「胎内にいたときから担がれ、生まれる前から運ばれた者よ。あなたがたが年をとっても、わたしは同じようにする。あなたがたが白髪…
【連載】共感共苦(コンパッション)―福祉の視点から ⑤ 共感のない自助礼賛が人を追い込む
「われわれの知ったことか。自分で始末することだ」 木原 活信 同志社大学社会学部教授 前回は、教会内で取り上げること自体がタブー視されるキリスト教と自殺について取り上げてみたが、今回は日本の自殺問題の…
【連載】共感共苦(コンパッション)―福祉の視点から④ キリスト教と自殺ー「救いはない」か
木原 活信 同志社大学社会学部教授 キリスト教を求道しておられたある方から次のような鋭い質問があった。「キリスト教では自殺は罪なのでしょうか? 自殺した者には残念ながら救いはないと教会で牧師に言われて…