アーカイブ: レビュー - ページ 16
三浦綾子『信仰エッセイ選 平凡な日常を切り捨てずに深く大切に生きること』セイクウ『アーバンソウルズ黒人青年、宗教、ヒップホップ・カルチャー』
生誕100年を迎えた三浦綾子。『信仰エッセイ選 平凡な日常を切り捨てずに深く大切に生きること』(いのちのことば社・フォレストブックス、四六変型判、千650円税込)は著者の信仰と生き方を凝縮して伝える。…
『ROMA IGNATIANAローマにイグナチオの足跡を訪ねて』『いつかは訪れたい 美しき世界の教会』 『ヨーロッパ文化と日本文化 人間の自己理解から学ぶ』
日本に初めて宣教師を送ったイエズス会が公認されたローマ。その関連史跡を『ROMA IGNATIANAローマにイグナチオの足跡を訪ねて』(イエズス会総本部出版情報局編、佐久間勤訳、ドン・ボスコ、770円…
映画「ツユクサ」――前向きな気持ちで見上げたら奇跡に出会っていた日々に気づかされる
宇宙から飛来する隕石に衝突す確立は1憶分の1と言われる。その隕石の一部が運転する車に衝突したら、それは奇跡的な出来事。そんなファンタジーな語り出しから、日々日常の出来事にも思いがけない結果へ導く隕石の…
驚くほど聖書に忠実な〈魂の言葉〉明らかに 『アシジの聖フランシスコ・ 聖クララ著作集』 評・吉川直美
アシジのフランシスコほど、時代や宗教を超えて慕われている聖人がいるだろうか。中世に生きた人でありながら、ジェンダー、環境保護、他宗教との対話、福音を生きるといった現代にも響くテーマについて、ラディカル…
映画「オードリー・ヘプバーン」――彼女のフィロソフィーを育んだ女優への道程と人間愛
(C)PictureLux / The Hollywood Archive / Alamy Stock Photo 1950~60年代ハリウッド黄金期を代表する女優で“スクリーンの妖精”、ファッション…
【神学】『DNAに刻まれた神の言語』 ゲノム研究者によるキリスト教信仰の証詞
福音派では長年、進化論は聖書の創造の記述と相容れないという考えが根強かった。しかし近年のゲノム解析によって進化のメカニズムが解明される中、福音主義・聖書信仰に立って遺伝子研究に取り組む研究者も活躍し…
【書評】教会の現場で考え抜かれた本格的福音主義神学概論 『新・神を愛するための 神学講座』評・牧田吉和
本書は、夕礼拝の「教理説教」に発し、その後の信州小海における開拓伝道と教会形成、さらには苫小牧での伝道牧会の中で育まれ、30年を要して結実した書である。「神を愛するための神学講座」というタイトルには本…
【書評】「小さな始まり」から福音派内外に役割 『日本同盟基督教団130年史』評・中村敏
本書は、現在日本の福音派の中で大きな役割を果たしている日本同盟基督教団の宣教開始から今日までの130年間の歩みを詳細にまとめた教団史である。本書を読み、次の聖句が浮かんだ。 「あなたの始まりは小さくて…
映画「親愛なる同志たちへ」――共産主義の理想と現実の狭間に生じる不協和音に注視するとき
非武装デモの市民への無差別銃撃から身を守るリューダ ©Produced by Production Center of Andrei Konchalovsky and Andrei Konchalov…
柏木哲夫著『ホスピス・緩和ケアの こころと実際』評・瀧口俊子
『ホスピス・緩和ケアのこころと実際 スピリチュアルケアの必要性』 柏木哲夫著、いのちのことば社1,980円税込、四六判 最新の精神医学を学ぶためにワシントン大学に留学されて、その3年目に末期患者へのチ…