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映画「ケイコ 目を澄ませて」――人生のさまざまなハンディとの対峙に克己する心の軌跡
試合には勝利してきたが、自分のハンディ、怖れと向き合うケイコ (C)2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINEMAS 2010年から2013年まで聴覚障害をもつプロ…
【レビュー1】痛む世界の背後で、神は何を願って いるのか、問いは続く『大災害の神学』評・佐々木真輝
震災という大きな痛みを通して主が与えてくださった良きものの一つは間違いなく、災害とその痛みを聖書的に捉え、対話を続けていく神学の営みそのものだと私は考えている。本書はそのような営みのひと…
映画「散歩時間~その日を待ちながら~」――「未来のことは分からない。とりあえず良いことが起こることにしよう」
(C)2022「散歩時間 その日を待ちながら」製作委員会 新型コロナウイルスCOVID-19のパンデミックに襲われ、この数年間は商いも旅行も仕事も在宅にシフトされ言いようのない閉塞感に覆われた生活を送…
【レビュー3】『聖書から出た日本語100』『方言聖句 津軽弁・大阪弁・沖縄弁 篇』『超入門ヘブル語のススメ』『新クリスチャン英会話ハンドブック』
「豚に真珠」「砂上の楼閣」…日常の言葉に聖書由来の言葉も多い。「愛」「栄光」など新たな意味をもった言葉もある。日本語学者で牧師がまとめた『聖書から出た日本語100』(米川明彦著、いのちのことば社、千6…
映画「戦場記者」――戦禍を暮らす市井の声と実情を送りたい
ガザの市街の爆撃で瓦解した現場をレポートする須賀川記者 ©TBSテレビ 2月に起きたロシアの軍事侵略に抗戦するウクライナの戦況が連日テレビなどで報道されている。11月17日には、取材中にミャンマー国軍…
映画「セールスマン」―― 聖書の訪問販売ドキュメンタリーから見える米国消費社会の実体
豪華聖書に関心を示した信徒の家を訪問セールスするポール © MAYSLES FILMS, INC 1960年代末のアメリカ。カトリック系聖書販売会社4人のセールスマンの訪問販売活動を同行撮影したドキュ…
宮本正樹監督映画「死刑」都内の映画館で11月公開 賛成か反対か 制度の是非問う
国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」によると2021年現在、死刑廃止は108か国。一方、死刑存続・執行国は55か国だが、先進国では日本と米国のみ。そんな状況の中、死刑制度の是非を問う映画「…
映画「ヒューマン・ボイス」――彼との別離で孤独と絶望への呻きを大胆なアレンジで演出
女は工具店で手斧を買い求める… © El Deseo 原作は、フランスの詩人・小説家で演劇・映画監督など幅広い分野で活躍したジャン・コクトー(1889年7月5日~1963年10月11日没)が、1930…
『増補改訂 中高生に信仰を伝えるために』『小学生のための聖書がまるごとわかる本』『チャレンジ! 聖書通読』『聖書を考える』『精選 死海文書』
『増補改訂 中高生に信仰を伝えるために』(川口竜太郎著 いのちのことば社千210円 四六判)は、若者を取り巻くメディア環境や価値観の変化に触れながら、「主が諦める魂は一人もいない」と中高生伝道を励ます…
【書評】古代の「福音主義神学者」の姿を明らかに 『エイレナイオスの 聖霊神学』評・吉田隆
私がかねてから不思議にそして残念に思うのは、福音主義神学の立場に立って聖霊の働きを大切にするはずの方々が、あまり教会の歴史に興味を示されないことです。 今、私たちイエス・キリストを信じる…