写真=左から野田、増田、佐野の各氏。東京・千代田区お茶の水クリスチャン・センターで。9月3日実施

前回は→ 青年伝道座談会⑥ 教会で「献身者」を養えるか

 (前回つづき)

 佐野 いっしょに何かを企画することで次の世代が育ちますね。教団内でも一緒に大会を準備したりする中で教団について知っていきます。若手にとっても、同窓会的な雰囲気にもなります。そういう場を用意していきたいですね。

 野田 J+passionは、好きなように実験ができるという面があります。有志でやっているので、楽しくやっていこうと、会議も議題だけでなく、様々なことを話します。

 佐野 J+passionの人たちは、本当に楽しそうですよね。

 野田 すぐに教会でできなくても、いつかそれぞれの現場にフィードバックされていく。いいトレーニングの場になっています。

 佐野 クリスチャンを誘える場があるのがいいですね。

 野田 今は牧師が礼拝の報告で案内して若者が動く時代ではありません。ゲストによって、来る来ないがある。興味あるかないかがはっきりしています。

 佐野 友だちが行くかどうかというのも。

 野田 「様子をうかがうのはやめろ」とよく言いますが、誰かが行く、となると、私も私も、となりますね。

 佐野 リフォユースも、まず1回やって良かったですよね。これからリフォユースはどうなりますか。

 増田 同じ形で続くかは分からないですが、1つには共催や応援という形もあり得るかもしれません。リフォユースでは、日本ペンテコステネットワークや日本福音同盟(JEA)が協力に入ってくださった。今度はこちらからそれぞれの集会に協力するということもあります。J+passionみたいに各派代表でやってみるというのも1つ意義あることかなとも思います。教団内では、様々な有志団体で、共通にできることがあるかもしれません。まず信頼関係が必要です。それぞれの有志団体の集まりの良さとともに、年1回や2年に1回でも、全体で集まる良さもあると思います。日本基督教団でも、JEAのように青年担当部門が形成され、若いスタッフに入ってもらうなどすれば、様々な企画の可能性があるかもしれません。

 佐野 JEAでも青年委員会ができたのは、2003年の「すっと青山」(世界宣教青年大会)以降です。まだまだこれからです。

 増田 すっと青山の準備資料もいただいて、最初はこうやっていたんだと学びました。

 佐野 地方と中央の両方あるといいなと思います。すでに様々な地方で青年の集会がある。わたしは岡山でしたが、「ヴィクトリー」や西日本青年宣教大会など集会があります。中央で何かをやると、地方から見ると、「あんなのできない」となりがちですが、やり方を学べば、同じことを地方でもできたりするんです。ノウハウを地方が学び、また地方から中央に集まれるような相乗効果ができるといいなと思います。

 増田 確かに、東京だけでやるのはどうかなという思いはあります

 佐野 大阪でやってもいいですね。大阪では10年関西フランクリン・グラハム大会の後に、超教派の働きが盛んになってますよね。

 野田 キッズ&ファミリーサポートミッションですね。福音派、ペンテコステ派を超えて大規模にやってます。

 佐野 教会を超えて育成のために力を合わせるのはいいですね。いろいろな成功事例があるので、まねできるところは、まねして、やれたらいいですね。

 増田 本当にそうですね。

 野田 直接交流はないのですが、宮崎でJ+

passion宮崎の名で集会が続いているそうです。以前J+passion東北も実施されていて、その後形を変えPraise Stationという超教派ネットワークが続いています。

 佐野 様々な方々が影響を与えていったんですね。

 最後にそれぞれが祈祷課題を挙げ祈った。

 増田 日本基督教団の中の意識が開かれていくこと、教団外から喜び歓迎され、励まし合ったことを知ってもらえるように。

 佐野  第2回日本青年伝道会議 の準備のために。実行委員の皆さんは多忙のため、準備が守られるように。参加する青年たちを励ますよい集会となるように。

 野田 J+passionが続くよう。 19年は開催が決まっている。新しい先生も加わってうまく世代交代されるように。集会が続くことが目的ではなく、神様が用いててくださる働きとなるように。(終)

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