アーカイブ: レビュー - ページ 56
映画「沖縄スパイ戦史」――沖縄戦裏面史から軍隊組織の実情描いた衝撃のドキュメンタリー
15歳、16歳の少年たちが兵士に訓練され狙撃、爆弾を抱えて戦車に特攻するゲリラ戦を戦った沖縄戦 第二次世界大戦末期、アメリカ軍・イギリス軍を主体とする連合軍が1945年(昭和20年)3月26日から沖縄…
映画「ラ・チャナ」--“激情のバイラオーラ”の気高くも謙遜な半生をつづるドキュメンタリー
”ラ・チャナ”(賢い女性)の愛称で一世を風靡したアントニーナ (C)2016 Noon Films Radiotelevision Espanola Bless Bless Productions タ…
7月8日号紙面:“キリスト教土台の客観的治療を” 日本におけるスピリチュアル・ケアの課題 『天国で神様に会う前に済ませておくとよい8つのこと』著者田頭氏に聞く
2018年07月08日号 08面 体力や記憶力が衰え、今まで出来たことが出来なくなっていく。老後は人生の「下り坂」なのだろうか。今年『天国で神様に会う前に済ませておくとよい8つのこと』(東邦出版)を…
映画「エヴァ」――罪の妖しさに惹かれる人間の性を映し出す演出の妙味
エヴァに惹かれていくベルトラン (C)2017 MACASSAR PRODUCTIONS - EUROPACORP - ARTE France CINEMA - NJJ ENTERTAINMENT -…
『暴力の世界で柔和に生きる』スタンリー・ハワーワス
知的障がいを持つ人、持たない人が共同生活をする「ラルシュ共同体」の実践や創設者バニエ氏との対話からハワーワス氏が平和を考察。平和を待ち望むだけでなく「平和に」生きることや、政治的リベラリズ…
7月1日号紙面:勝本正實①『知っておきたい日本の宗教とキリスト教』 ②『障害者と共に生きる教会をめざして』
日本の教会が抱える課題は、地域との関わりとその中で直面する宗教観の溝だ。仏教系大学で仏教や宗教学を学んだ著者は①で、仏教、神道とキリスト教を神観、人間観、人生の目的、死、来世などの面で比較。日本人の…
映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」――弱みを持った二人の少女と一人の少年のチャレンジ物語
友達つくりが苦手な志乃(左)と加代 (C)押見修造/太田出版 (C)2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会 吃音(きつおん)症の少女と人づきあいが苦手な少女に、空気読めない少年。自分で…
7月1日号紙面:神無き社会学との対話、対決、協働『キリスト教と近代の迷宮』 評・山口陽一
昨秋の日本基督教学会で大澤真幸氏の講演を聴いた。宗教改革500年にちなんで「予定(救済)論」の普遍的な価値を語る同氏のキリスト教に関する知識と洞察に驚かされた。本書でこの無神論の社会学者は、神の子の受…
7月1日号紙面:『アートで平和をつくる—沖縄・佐喜眞美術館の軌跡』『南島キリスト教史入門』『沖縄戦後民衆史』
6月23日「慰霊の日」(本紙6月24日号参照)にちなみ、沖縄関係の書籍を紹介したい。平良修牧師も創設に関わった佐喜眞美術館は、「原爆の図」で知られる丸木俊・位里夫妻の「沖縄戦の図」などを所蔵展示する。…
映画「返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す」――沖縄要塞化返還に否を主張した外交官
基地を望む千葉和夫 (C)NHK 沖縄が“核抜き・本土並み”を謳われてアメリカの施政権を日本に返還された1972年5月15日から46年。沖縄の基地を半永久使用する方針を立てていたアメリカから、日本への…