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【レビュー】『教父哲学で読み解くキリスト教』『教父思想入門』『アウグスティヌス「三位一体論」を読む』『ナジアンゾスのグレゴリオスの聖霊論』『聖霊を知る喜び』
「神の子」を古代ではどう考えたか。『教父哲学で読み解くキリスト教 キリスト教の生い立ちをめぐる3つの問い』(土橋茂樹著、教文館、2千640円税込、四六判)は、キリストの呼び名となる、「御言葉」、「子」…
【書評】家族の瓦解という破れ口に、福音を提示する神学的可能性 『神の子とする恵み』評・川村真示
本書のタイトル「神の子とする恵み」には、「神の主権的恩寵」を中心とする著者の神学的スタンスが凝縮されている。「神の子とする」を意味するヒュイオセシアはパウロ書簡に登場する。例えば、よみが…
宣教の中核に「被造物ケア」を スワン・パークさん環境NGO「ア・ロシャ」国際代表理事
「被造物ケア」日々の生き方に根付くこと 6月5日は「世界環境デー」。猛暑や海洋汚染など、目に見えた環境悪化にともなって社会全体で地球の未来に危機感が抱かれている。キリスト教会でも「被造物…
バルメン宣言から90年 国家主義に抵抗する信仰のあり方とは?
『ナチス第三帝国へのキリスト教的抵抗』 1933年ヒトラーが政権を掌握し、ドイツがナショナリズムに突き進んでいった時代、ドイツ福音主義教会の多くは「ドイツ的キリスト者」を名乗りナチスに追随した。だが、…
【ツアーレポート】鳴門、小豆島の旅 美術・オリーブ・バイブル 久米小百合さんと
「久米小百合さんと行く 大塚国際美術館と小豆島を訪ねて 2泊3日クリスチャンツアー」(旅行企画:ライク・クリエイション/実施:(株)トラベリオ)が4月13~15日に開催された。音楽宣教師の久米さんとと…
【レビュー】『旧約聖書ガイドブック』『教育のモデルとしての旧約聖書』『リベラルアーツの森で育まれ』
旧約聖書全体を理解するには『旧約聖書ガイドブック 三十九巻それぞれを読むために』(鎌野直人著、いのちのことば社、2千860円税込、A5判)が役立つ。聖書学の最新知見を踏まえつつ、教会の祈…
【レビュー】『1冊でわかる聖書66巻+旧約続編』『聖書の輪郭』『新約聖書の基本』『新約聖書の時代』
聖書と教育が結びつく様々な本が出版されている。聖書は断片章句でも慰めを与えるが、生活への適用をより深めるためには、その文脈や聖書の全体像の理解が大切になる。『1冊でわかる聖書66巻+旧約続編』(小友聡…
【書評】知識・解釈方法のみならず、心燃やす書 『みことばを深く読むために はじめての聖書解釈』評・竹林一志
本書の著者、米川氏は日本語学の研究者(梅花女子大学名誉教授)であり、牧師でもある。私は四半世紀ほど前、日本語学専攻の大学院生だったときから米川氏の多くの著作物をとおして学恩に浴し、信仰の…
【レビュー】『これからを生きるあなたへ 聖書の知恵箴言31日』『「箴言」の読み方命に至る人生の舵取り』『文脈の中のアフォリズム 箴言10―12章の構成の研究』
31章ある旧約聖書の「箴言」は、1か月1日1章ずつ読むことが可能だ。関連書籍が相次いだ。『これからを生きるあなたへ 聖書の知恵箴言31日』(小林よう子著、日本キリスト教団出版局、千320円税込、B5判…
【レビュー】『日系アメリカ人と日本を助けたフレンド派の人々の記録』『死を意識して生きる希望』『喜びは選ぶもの』『揺るがない平安がここに「世の光」「ライフ・ライン」バイブルメッセージ集』
戦争中、敵国となった地で日本人移民たちは、苦難と恩恵を経験した。『隣人を愛するということ 日系アメリカ人と日本を助けたフレンド派の人々の記録』(杉村宰著、三月社、2千200円税込、四六判…