キャンプと創造⑧ キャンプ宣教はまだまだ必要 松原湖バイブルキャンプ
日常から離れ、神が創造された自然を近くに感じ、信仰を深め、様々な決心の場となってきたクリスチャン・キャンプ場。本来夏は青少年のキャンプが目白押しだったが、今年はコロナ禍で多くがキャンセルとなった。経営的にも大きな打撃となっている。本紙では紙上とオンラインを組み合わせ、連載で各地のキャンプ場に思いをはせる。その第八回目。
前回は
キャンプと創造⑦ 今まで出来なかったこと、集まってこそできること 奥多摩バイブルシャレ―2020年10月2日
―長野県南佐久郡小海町にある松原湖バイブルキャンプ場では、新型コロナのため、3月以降、夏前まですべての主催キャンプ、貸出利用を中止した。6月から個人利用に限り利用を開始している。これからのキャンプ場をどのように考えていくか。主事の鈴木聖仕さんに聞いた。
普段できなかった整備進めた
鈴木 6月に他地域のキャンプ関係者が来てくれた以外、宿泊の利用などはありませんでした。夏のキャンプを祈り求めていましたが、中止となり、動画配信を実施しました。
―キャンプが開催できない期間は普段できないでいた整備を進めた。
鈴木 アウトキャンプ場や、湖面の周りを整備。夏の終わりには、食堂のペンキ塗り、さび止めと本塗りを2回しました。スタッフもいろんな方から祈られていると聞いた。自分たちの存在意義などを迷うこともあったけれども、神様に守られて過ごせたことは感謝です。
御言葉を届けるため、キャンプを思い出すため、映像配信
―かかわっている人たちに思いをはせて、春からキャンプの動画配信を準備した。
鈴木 春の配信では、単純に御言葉が届くように、夏は賛美チームを少ない人数で構成しました。もちろん御言葉を届けることが大事なのですが、「またキャンプに戻ってきてほしい」という思いを込めて準備してきました。配信だけでいいということではないですが、ここでしか届けられないこともあるかなと思いました。テーマの「キリストにある自由」は昨年10月に決まったテーマでしたが、今の不自由な状況の中で、問いかけられました。
―チャペルでのメッセージだけではなく、キャンプ場を思い出してもらえるように野外で撮影をした。遠方の牧師の場合は、自宅の映像とキャンプ場の映像を重ねるなど工夫した。
鈴木 「松原湖にいるかのようなすんだ空気、鳥のさえずり、風を感じました」「八ヶ岳縦走圧巻でした」「映像で多くの方が福音に触れられて感謝します」「またキャンプに行きたいと思いました」などの声がありました。大人の方からも「小学生キャンプの映像で罪や救いメッセージに恵まれました」と言う方もいました。
湖のそばでデボーション
―松原湖バイブルキャンプ場は八ヶ岳のふもと、松原湖から数百メートルにあり、敷地内も大月湖に面する湖畔のキャンプ場だ。
鈴木 お風呂場からも見える湖が大きな特徴です。レイクサイドでデボーションができます。少し出れば南アルプスも見えます。キャンプ場自体が神様に造られた自然たくさんあります。新緑や紅葉の時期は最高ですが、その季節以外も神様が造られた豊かな自然を通して、神様を感じられます。
この場所でたくさんの決心をしてきた
―キャンプ場でのキャンプ開催の意義が問われたコロナ禍だった。
鈴木 教会が教会として自立していくことがまず目指す方向です。キャンプは絶対にないといけないものかはわかりません。ただキャンプ宣教はあと30年は必要だと思います。hi-b.a(高校生聖書伝道協会)でもスタッフをしてきました。キャンプ宣教をして、高校生やユースが大好きです。だからここでつぶれてはいけないという思いがあります。
―毎年松原湖バイブルキャンプの主催キャンプで小学生300人、中高生120人、貸出を含めると800~1000人の子ども、ユースが集う。
鈴木 その人たちがキャンプで神様のみ言葉に養われてきました。この場所で私自身たくさんの決心をしました。消えそうな信仰が何度も回復する経験をしました。本当にここでしかできないと思える神様の働きがあった。委ねてはいるけれども、いつもキャンプに来ている人々の状況は心配です。
祈りの課題
鈴木 キャンプが再開できるように。経済的にも何とか耐えて、再開できるための力をこの時期に蓄えられるように。年内に献金300万円が満たされるようにお祈りください。
キャンプに来ていた人たちの霊的な守りのために本当にお祈りください。
キャンプ場では個人、家族単位の利用はしています。広大な敷地で密を避けて過ごせる状況にあるので、「行くのは申し訳ないかな」と思わず。可能であればお越しください。ホームページに利用についての詳細をアップします。
来年は70周年を迎えます。新しいロゴやグッズをキャンプ場にもゆかりがあるデザイナーのホンダマモルさんに描いてもらいますので、楽しみしていてください。
松原湖バイブルキャンプ
https://www.matsubarako.com/
【献金あて先】
ゆうちょ銀行:記号 10140-番号 80536421
他行から:〇八一(ゼロハチイチ) 口座:8053642
関連記事
○キャンプと創造⑦ 今まで出来なかったこと、集まってこそできること 奥多摩バイブルシャレ―2020年10月2日
○連載 キャンプと創造① 「今だからできる新しいこと」 シオン錦秋湖2020年8月7日
○キャンプと創造② 「コロナ禍だからこそできる用いられ方」 オアシスセンター キリスト教森郷キャンプ場2020年8月20日
○キャンプと創造③ 自然の中で神様に近づく 日本バイブルホーム2020年8月28日
○キャンプと創造④ 教会、地域の持続可能性と共に 青森・青森クリスチャンセンター2020年9月4日
○キャンプと創造⑤ 寝食を共にし、御言葉に扱われる経験の価値 新潟 聖ヶ丘バイブルキャンプ2020年9月11日
○キャンプと創造⑥ 椿、火山、海の雄大な景色 大島・いずみのいえ2020年9月18日
○クリスチャン・キャンプ場 コロナ禍で運営危機 祈り続ける輪を広げて クラウドファンディングサイトに各祈祷課題2020年7月11日
○「プレイ・フォワード~明日へつなげる、祈りと支援」 映像・音楽でキャンプ場支援2020年6月13日
ウェブ版→ http://クリスチャン新聞.com/csdb/
★「クリスチャン新聞福音版」が、2019年4月号からリニューアル!
デザインを一新し、モダンで読みやすい紙面に。中面もカラーになり、
全頁フルカラー。新連載もスタート。
試し読みも↓